お米農家さん向け特集 「穀物乾燥機の選び方」

米農家のマストアイテムの一つが「穀物乾燥機」だ。その種類や性能はさまざまだが、ぴったりの一品を選ぶことで、作業効率化や収益アップが狙える。ここで紹介する穀物乾燥機のチェックポイントを抑え、理想の穀物乾燥機を選ぼう。

米の品質を左右する乾燥作業



穀物の保存性や品質に影響を与えるものの一つが、穀物に含まれる水分だ。収穫した籾を乾燥させ、籾に含まれる水分量を減らすことで、米の品質が変化するのを防ぐことができ、米の保存性が上がる。高い品質を保ったまま出荷するためにも、収穫後は、できるだけ早く穀物乾燥機を使って籾を乾燥させるのがオススメだ。
時代とともに主流な穀物乾燥機は移り変わっており、古くは、灯油バーナが搭載された「平型乾燥機」、「立型乾燥機」などが存在した。しかし、さらなる食味の良さを求める風潮などを受け、新技術が開発された結果、やがて赤外線乾燥機をはじめ、高性能を誇る穀物乾燥機が登場。
近年は、その日の温度や湿度、籾に含まれている水分量に合わせ、最適な乾燥を行えるほか、簡単にメンテナンスできたり、電力削減につながったりする穀物乾燥機も存在する。バラつきを生じさせることなく籾を乾燥させられるうえ、使いやすく、なおかつ省エネが実現された最新型の乾燥機は、農業者にとって心強い存在になることは間違いない。

穀物乾燥機の正しい選び方



1. 食味を落とさず、ムラなく乾燥できる
遠赤外線で籾を乾燥させている最中、籾の表面と中心部の間には温度差がほとんど生じない。結果、商品価値が下がる要因となる“胴割れ”の発生が抑えられる。また、遠赤外線で乾燥させた場合、熱風式乾燥機で乾燥させた時に比べ、米の食味が良くなるというデータもある。なお、乾燥具合に“ムラ”が生じないよう、配慮された設計が施されている穀物乾燥機であれば、なおグッド。

2. 最適な乾燥を可能にする
手間でもあり、時に間違いのもとにもなる張込量の設定作業。農作業における負担を少しでも軽減するためにも、各種センサーが搭載されており、張込量に合わせた乾燥を行う穀物乾燥機を選ぶことをオススメする。天候に合わせて熱風温度を制御する機能など、より最適な乾燥を実現する機能がついているか否かも、併せてチェックしたい。

3. 操作のしやすさ
操作パネルがシンプルな造りになっており、簡単に操作ができる穀物乾燥機を選ぶのがベター。機械に対して苦手意識を持っている人はもちろん、アルバイトの人もストレスなく操作できるはずだ。また、メンテナンスしやすい設計になっているか否かも、要チェック。

オススメの穀物乾燥機の選び方



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設置場所・使い方に合わせて仕様変更できる、カスタマイズ方式を採用した小型業務用精麦機。加工仕上がりを追求した一台です。

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スクリーンによる粒度制御機能を搭載したチョッパー。6枚の連続特殊粉砕刃により、原料を簡単に粉砕することができます。


適切な乾燥、簡単操作、楽々メンテナンスなど、農家にとってうれしい性質が備えられた穀物乾燥機も多く登場している。自身にぴったりの穀物乾燥機を取り入れることで、農業がより楽しくなるはずだ。