「種子から収穫まで護るホクコー農薬」をモットーに、安全で優れた品質の農薬を製造販売しています。
スルホキシイミン系(殺虫剤分類:4C)の新規殺虫剤で、カメムシ類、アブラムシ類、コナジラミ類等の吸汁性害虫に優れた効果を示す。散布後には害虫の足が痙攣する特異的な症状(ストレッチ症状)が観察されます。
農業従事者の高齢化や後継者不足、農地の大規模化、農家の手取り所得向上など、農業における様々な課題のなかで、農薬散布の作業においても省力化・効率化が求められています。なかでも水稲除草剤は現在、粒剤、フロアブル剤、ジャンボ剤の3つの剤型が主流となっていますが、大きな圃場では田んぼの中に入る必要があります。さらにドローンの登場により新たに対応できる製剤が求められ、近年は脱炭素やSDGsなど持続可能な社会の構築も求められています。 そこで私たちは、田んぼの大小問わず、中に入らずに散布することができないだろうかと常に考えました。「体力を使わずに」「機械を使わず誰でも簡単に散布でき」「時間を掛けない」ことをモットーに開発を行ったのが、拡散性に優れた製剤である「楽粒(らくりゅう)」です。
楽粒は水面に触れる(散布)と同時に界面活性作用が働き、水田表面のさざ波が消えて、水面が鏡のように整います。その際、散布され た楽粒は水面に浮き、徐々に溶けて、約30分で溶解します。この時間と粒の形を不揃いすることが、成分をより遠くへ、そして自由 に拡散させることに繋がります。そのため、均一に散布する必要がなくなりました。それに伴い、圃場の大小を問わず、中に入らず 散布することができます。
楽粒は拡散性に優れ、湛水周縁散布は可能ですが、省力散布として、一辺処理を提案します。楽粒の上手な使い方ついて、①風上の 歩きやすい畦畔から散布。② 規定量を散布しますが、風上側に多めになるように心がける。③ 楽粒は拡散性がよく、放射状に拡散す るため、圃場の角に散布しない。④ 散布は圃場中央に向かって処理することを心がける(目安:畦畔から1m~数m圃場の内側へ)。⑤ 楽粒は約30分で溶解し、散布後はしっかり止水管理をして、水深を5㎝程度に保つ。
水口施用では、田面が露出しない程度に湛水して、藻などの浮遊物がないかを確認してから行います。水口を開け、入水しながら規定量の楽粒を水の流れに乗るように処理します。処理後、入水を2時間程度もしくは水深が3~5cm程度の湛水状態になるまで行います(オーバーフローしないように注意)。
楽粒は無人航空機にも対応しています。優れた拡散性で、圃場中央部を1往復するイメージで散布することができます。畦畔から約10mの緩衝距離を取ることで隣接圃場へのドリフトを防止します。それに伴い飛行距離が短くなり、ドローンのバッテリー消耗を抑えることでより多くの水田に散布することが可能です。