鳥獣害対策から始まる地域版スマートシティの取組み

農業・観光分野の抱える鳥獣害対策などの課題を解決するだけでなく、福祉や防災分野へも展開することでスマートシティの社会実装を推進しています。(提供:NTT東日本)

木更津市と東日本電信電話株式会社は、これまでICTを融合した持続的なまちづくりに向けて農業・観光の分野において、鳥獣害対策の効率化・ジビエ産業の活性化、地域祭事の運営効率化など地域課題の解決を産官学連携で取り組みをしてきました。2021年1月より、新たに自営無線ネットワークを活用した「地域児童の下校見守り」・「避難所での安否確認」に関する取り組みを開始し、スマートシティ化を推進しています。

鳥獣害対策の効率化などこれまでの取り組み

木更津市が抱えていた鳥獣害対策への課題解決に向け、NTT東日本では2019年4月より取り組みを実施しています。
<これまでの取り組みの成果>
●猟師の巡回稼働削減・・・遠隔から罠の稼働状況を監視することで、猟師の巡回回数を約85%削減(※本取り組みに参画している猟師の成果の一例)
●生態把握の効率化・・・自動撮影カメラで鳥獣の様子を確認し、餌の食べ方などの生態状況を踏まえた効率的な罠の設置が可能に。
●迅速な食肉加工処理・・・データ共有により事前に捕獲情報が把握できることで、食肉加工業者の処理稼働を効率化。

スマートシティ化の推進

下校時の安全に対する見守りのニーズが高まりや、災害時における地域住民の安否確認への対策が急務となっています。このような地域の課題を横断的に解決していくため、自営無線ネットワークを活用して、通常時は「地域児童の見守り」、災害時には「避難所での安否確認」を可能にする仕組みを構築します。
また、本仕組みで採用する各センサーは照明や圧力等のエネルギーを電力に変換できる電源レスのセンサーのため、充電の手間を省力化し、電池切れで正しく検知ができないといったリスクを回避することが可能です。

避難所での安否確認

災害等により避難が必要になった際に、センサーを持っている住民がどの避難所にいるかの記録が可能です。従来は優先的に避難状況を把握する必要がある要支援者について、地域の消防団や防災管理者が要支援者の自宅まで見回っていましたが、遠隔から誰がどの避難場所にいるのか確認できるため、巡回稼働の削減につながります。

地域児童の下校見守り

ランドセルに電源レスセンサーをつけ、このセンサーを受信するアンテナを学校や自宅・学童施設などに設置し、保護者が遠隔から通学状況を確認することが可能な仕組みを構築します。
スマートフォンを持たない地域児童でも利用可能なシステムであり、学童施設においては下校や登室の状況を一元的に把握することができます。

東日本電信電話株式会社(NTT東日本)

地域に密着したICT企業として、農業に携わる方々のお困りごと、お悩みごとをサポート。「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向け、ICTを通じた付加価値の高いサービスをさまざまな分野で提供し、社会的課題の解決に貢献しています。

住所:〒163-8019 東京都新宿区西新宿3-19-2 NTT東日本本社ビル 27F
メール:info.priindustry-ml@east.ntt.co.jp

                               K21-04262【2202-2203】

日本電信電話株式会社(NTT)

  • ICT化に興味がある
  • 作業効率をあげたい

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