デジタル育種実現に向けた取組み

世界初、生態系への影響がない環境下でゲノム編集技術を藻類と魚介類の炭素循環に応用する実証を開始しました。実証を進め、海洋の二酸化炭素減少をめざします。

NTTはリージョナルフィッシュ株式会社と連携し、藻類とそれをエサとする魚介類にゲノム編集技術を適用して、海洋中に溶け込んだ二酸化炭素量を低減させる「二酸化炭素変換技術」の実証実験を開始しています。藻類と魚介類による通常の食物連鎖においても、大気中の二酸化炭素は海洋中に吸収されますが、この技術によって藻類の二酸化炭素固定量を増加させることができます。将来的には、本技術を魚類や農作物の生産量増や高品質化にも適用することも検討しています。

環境負荷軽減に向けた取り組み

温室効果ガスの一つであるCO2は、全体のおよそ3割が海洋や湿地から排出されています。NTTは、海洋から排出されるCO2に着目。海洋から排出されるCO2を減らし、大気中のCO2を海洋に吸収させる技術の開発に取り組んでいます。この技術が実用化されれば、大気中のCO2の総量が削減され、環境への負荷が軽減されると考えています。

多くのCO2を吸収する藻類を開発

ゲノム編集技術を用いることで、生物の形質を意図的に変えることができます。NTTはパートナーと連携し、この技術を藻類に応用。これにより、例えば、従来と比較して、より多くのCO2を吸収する藻類が開発することもできます。また、より多くのCO2を吸収した藻類をアコヤガイ等の貝類が食べることで、CO2貝類に閉じ込め、固定化することが可能になるとも考えられます。本技術は、自然の潜在的な力と最新技術が融合した、画期的な技術です。

食料不足の対策にもなり得る技術

魚類に遺伝子編集技術を適用する取り組みもパートナーとともに進めています。例えば、マダイやトラフグの大きさや厚みが大きくなることで可食部を増やすことや、成長速度を早めて一定期間内により多くの魚を漁獲することができます。そのため、将来的の人口爆発にともなう食料不足やタンパク質クライシスを救うことも期待されています。

日本電信電話株式会社(NTT)

  • ICT化に興味がある
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