「品質規格」
農林水産物・食品の仕様や成分値を定めるJASです。品質を平準化し、生産・流通・消費の効率化・合理化を図るなどの効果が期待できます。
「プロセス(生産方法・流通方法)規格」
農林水産物・食品のプロセスを定めるJASです。特色のある方法で生産したことを市場にアピールするなどの効果が期待できます。
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「接着たて継ぎ材のJAS」は、木材の節等の欠点を除去し、材長方向にたて継ぎ接着したもので、建築物の構造上主要とならない部材として使用される製品のJASです。
一定の基準に基づいた認証により製品の品質確保が図られることから、木造住宅に対する信頼性の向上が期待されています。また、乾燥した製材からの節等の欠点を除去し、たて継ぎする製品の利点から、森林資源の有効利用の推進も期待されています。
「ノウフク」という言葉を聞いたことはありますか?
ノウフクとは、ノウ(自然、農林水産業)とフク(人、福祉)の連携から、多様な役割と場をつくり、一人ひとりの存在を喜べる共生社会を目指す取組のことです。
「障害者が生産行程に携わった食品JAS(ノウフクJAS)」は、ノウフクの理念・思いの普及と、障害者が携わった食品の信頼性の向上を目指してJAS化されました。
エシカル消費(⼈や社会・環境に配慮した消費⾏動)の対象としてもアピールされるなど、市場拡大・新たなニーズの創出などに貢献しています。
「持続可能性に配慮した鶏卵・鶏肉JAS」は、国内で育種改良された親鶏。国産の飼料用米、鶏ふんなどの資源を活用して、国内で持続的に生産できるように配慮した卵と鶏肉に関するJASです。
最近、よく耳にする「SDG’s」という言葉。SDG’sとは2015年の国連サミットで採択された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す17の国際目標のことです。このJASの基準を満たす製品は、SDG’sの目標のうち「飢餓をゼロに」と「つくる責任つかう責任」を達成することを目指しており、他の製品と差別化できます。
JAS制度は、農林水産物・食品やこれらの取扱い方法などについての規格(JAS)を国が制定し、その認証マーク(JASマーク)を、当該農林水産物・食品や事業者の広告などに表示できる制度です。
JASによって標準化を行うことで、「品質・互換性の確保」「生産・経営の改善・効率化」「適正な評価環境の整備」「取引の円滑化」「市場拡大・新たなニーズの創出」等、様々な効果が期待できます。
JASマークが商品の購入の際の判断材料にされたり、JAS認証が取引におけるアピールの手段にされたりなど、様々な場面でJASマーク・JAS認証が活用されています。
農林水産・食品分野の標準化ツールであるJASは、ビジネスツールとして戦略的に活用することができます。JAS講座第7回では、農林水産物・食品の仕様や成分値を定める品質規格について解説します。