トマト農家さん向け、肥料・ロックウール・農薬・バイオスティミュラントの特徴

さまざまな種類がラインナップされている肥料や農薬、バイオスティミュラント、ロックウールの特徴を紹介する。

自社の圃場でグッドパフォーマンスを発揮してくれる一品を選ぼう



適切な量の水と肥料、CO2を適切なタイミングで与えればトマトの健やかな育成が促される。それにはハウス内環境の観測、こまめな潅水や施肥が大事なポイントとなり、土壌の質がトマトの品質を左右する。苗を植える前に十分に土づくりを行い、定植後は土壌の状態に合わせて施肥を行おう。また病気を引き起こす微生物や害虫からトマトを守る農薬は、トマトづくりの現場で必要不可欠となるケースが多い。

現在、トマトの栽培を助ける農業資材として、さまざまな種類の肥料や農薬、土壌改良剤、バイオスティミュラント、ロックウールが市場でラインナップされている。しかし、これらは配合成分、効果などが製品によって異なるため、どれを選ぶべきか迷ってしまうはずだ。トマト用の農業資材を選ぶ際のポイントを見極めて、自社の圃場でグッドパフォーマンスを発揮してくれる一品を選ぼう。


肥料・ロックウール・農薬・バイオスティミュラントの特徴



1. トマト向け肥料

土壌に肥料を適切に散布すれば、植物を育てる理想的な環境を作り出る。大玉・中玉のトマトもミニトマトも、肥料を与えるタイミングなどに大きな変わりはない。とはいえ、土壌や作物の状態を把握しないまま肥料を与えてしまうと、肥料の不足や過多を引き起こすとがある。過不足の症状は葉や茎にあらわれるので、注意深くチェックしておきたい。なお、トマトには花付きや果実の実つきを促進するリン酸成分がもっとも大切だ。

2. トマト向けロックウール

施設園芸では、いかに植物の生育環境をコントロールして生産性を高めるかが大きなテーマだ。そこで玄武岩を原料としたロックウールを使い、土耕栽培から養液栽培に転換するという方法がある。水持ちと排水性が良いという性質があるため、根に酸素が行きわたりやすく植物が発達しやすいという特徴がある。また軽くて扱いやすいため、土耕栽培よりも作付けの準備が楽になる。すでに海外でも多く利用されている栽培技術だ。

3. トマト向け農薬

トマトの生育や品質に悪影響を与える灰色かび病、葉かび病、疫病、黄化葉巻病などの病気、またオオタバコガ、ネコブセンチュウなどの害虫がいくつか存在している。こうした病虫害を抑える農薬のポイントを押さえておこう。防除薬剤はたくさんあるが、耐性菌が発生しているケースもある。薬剤を選択する際は必ず現地で事前に「効きにくくい防除薬剤があるかどうか」を確認しておきたい。

4.トマト向け土壌改良剤、バイオスティミュラント

土壌の性質に変化をもたらし、収量のアップなどに貢献するのが土壌改良剤だ。土壌改良剤に該当する資材は幅広く、「肥料取締法」で肥料にあたるもの、「地力増進法」で指定されているもの、いずれにも該当しないものがある。なお土壌改良剤には、トマトの免疫力を高めて病気にかかるリスクを減らす効果が期待できる。農薬を散布する機会を減らしたいトマト農家は、土壌改良剤にこだわってみよう。

バイオスティミュラントは農薬、肥料、土壌改良剤のいずれにも当てはまらない、新しい農業資材だ。高温や低温、物理的な被害といった非生物的ストレスを制御し、農作物にかかるストレスを軽減するため、収量減少を抑える効果が期待できる。土壌における改善点と製品の作用がマッチし、かつ散布タイミングが適正であれば、効果が最大限発揮される。土壌の改善点をしっかりと把握したうえで資材を選び、ベストなタイミングで散布するのが大切だ。

圃場の状態に合った土づくりと、適切な農薬・肥料の散布、また土壌改良剤、バイオスティミュラント、ロックウールなどを上手に組み合わせれば、高確率でいい結果が得られる。気になる製品があれば、気軽にメーカー担当者に問い合わせてみるのがオススメだ。

肥料・培土・農薬・バイオスティミュラントを扱う企業一覧

愛知製鋼株式会社

植物の鉄分不足に。吸収しやすい二価鉄の液体・個体資材を展示!

デンカ株式会社

生育を促すアヅ・リキッド413、アヅミン、石灰窒素が勢揃い

株式会社シー・ジー・エスチャレンジサービス事業部

除草剤エイトアップの販売 畑・果樹園・水田などに使用可能