お米農家さん向け特集「作業効率化のポイント」

より良い営農につながる、最新技術とサービス



「収量が思うように上がらない」、「日々やるべきことに追われ、経営状況を見直す時間を確保できない」。このような悩みを抱える農家は、多くいるはずだ。その一方で、農業界では、農家をサポートするツールとサービスが次々と登場している。こうしたツールとサービスを適宜導入することで、収量の増加や作業負担の軽減を図ることが可能だ。セルフで土壌の状態を分析できる装置や、人工衛星やドローンを使って作物の生育状況を確認できるサービス、さらには面倒な作業の代行サービスなど。すでに市場には、最先端の技術が反映されたツール、アイディアが盛り込まれたサービスが多種多様に存在する。その多くが、農家の悩みをダイレクトに解決するために開発されている。導入後間もなく、あるいはすぐに、明らかな効果を感じられるはずだ。
旧来の方法にならった農業を続けている限り、何も変化は起きない。最先端の技術やサービスの力を借り、より良い営農を叶えよう。


お米農家さん必見! 作業効率化ツール



1.農業のプロに相談しよう!
温暖化に伴う気候の変化などが原因となり、長年の経験によって培われた勘やコツを活かせないシーンが増えている。勘やコツに頼るのではなく、確かな知識とノウハウをもつプロに相談することで、効率的かつ確実に業務内容が改善されるはずだ。農業コンサルティングサービスや農業のプロによる代行サービスを展開する企業に、ぜひ目を向けてみて。

2. スマホを使いこなそう!
今や、スマート農業を行うのが当たり前の時代。スマートフォンを活用すれば、情報を逐一管理したり、手軽に作業内容を見直したりできる。例えば、各種情報を整理しデータベース化し、「作業工程の見える化」と「コストの見える化」を叶えるIT管理ツール、圃場の水位・水温・地温を送信するセンサー、人工衛星やドローンで撮影した圃場の画像を解析し、 作物の生育状況を診断して送信するサービスなど、スマートフォンと連動する便利なツールやサービスがある。

3. 化学の力のもと、土と作物の質を改良!
日進月歩する、化学技術。農業界にも、進歩した化学技術が浸透しつつある。その存在が目立つ分野の一つが、土壌・農作物成分の分析だ。現在は、土壌に含まれる数値をセルフで手軽に測定できるキットを筆頭に、米や炊いたごはんの品質・価値に関わるデータを数値化するサービス、実際に土壌成分を測定したうえで成分に特化したマップを作成するサービスなど、現場に寄り添ったツール・サービスが存在する。いずれも、確実な土づくりや、作物の高品質化につながるはずだ。

4.「売りたい」「買いたい」をスマートに実現!
ウェブサイトを通じて生産者と消費者が直接つながり、農作物を売り買いするのは今や珍しくない。米の売買においても新たな市場が登場しており、米の生産者と卸業者が専用アプリケーションでつながり、米の取り引きを行えるサービスも見受けられる。米の栽培を始める前に契約することも可能なサービスもあるため、計画生産・経営安定化を望む生産者、安定した調達を行いたい卸業者はぜひチェックを。

農業界には、農業に関わる人々の悩みや希望に寄り添うサービスが、すでに多数存在している。その多くが簡単に導入できるため、気軽に利用してはいかがだろう。自社に合ったツールやサービスを新たに導入することで、農業はもっと楽しくはるはずだ。