籾摺りを確実かつストレスフリーに
米の品質は、収穫後の作業内容によって大きく左右される。収穫後は、素早く適切に乾燥させること、そして籾や石、ネズミのフンといった異物を混入させることなく、籾摺りを行うことが大切だ。
現在、市場で出回っている主な籾摺機は、誘動選別方式が採用された籾摺機とジェット方式が採用された籾摺機。前者の持ち味は、豊富な技術や知識がなくとも選別状態が一目でわかること、後者の持ち味は、ロール間隔の調整が不要で、玄米に肌ズレや損傷が起きづらいことだ。誘動選別方式、ジェット方式問わず、籾摺機のなかには高い選別機能を誇るものがあり、籾と玄米のほぼ確実な選別を可能にする。また、高い選別機能に加え、分かりやすい操作、簡単メンテナンスなど、複数のメリットを兼ね備えた製品も存在する。
籾摺りを確実に、ストレスなく行える籾摺機は、信頼度の向上や新たな人手の獲得といった目標をもつ農家にとって、マストアイテムであるはずだ。
籾摺機の正しい選び方
1. 肌ズレを抑える機能に注目
玄米の表面にキズがある状態を指す「肌ズレ」は、品質低下の原因にも。誘動選別方式が採用された籾摺機を導入する場合は、選別板による誘導作用が効果的に働く籾摺機を選ぶのがポイント。2度摺りなどによる、肌ズレを防ぐことができる。
2. 異物の除去機能もチェック
玄米に混入した異物は、クレームの原因になりやすい。また、籾摺りの作業中にトラブルが起きる原因にもなり得る。こうしたリスクを回避するためにも、籾摺りだけでなく、原料に混入した異物の除去と自動排出も行う籾摺機を選びたい。
3. 残留米をなくすための工夫
異なる品種の籾を連続して籾摺機にかける場合、厄介になるのが機内に残った残留米のだ。スムーズに作業を行うためにも、残留米をなくすための工夫が施された籾摺機を選びたい。例えば、エアブローを備えておりスクリュ底や昇降機下部の残留米を排出
するもの、簡単に残留米を回収できる設計が施されたものなどが存在する。
オススメの籾摺機
籾摺り作業は、重要な仕上げ作業の一つ。この機会に籾摺り作業を見直し、新たな籾摺機の導入を検討してはいかが?
作業効率の向上をはじめ、うれしい変化が起きるはずだ。