ハウス内環境を見える化するために用いるのが環境測定機器だ。ハウス内の適した場所に環境測定機器を設置することで、先に挙げた各種データを取得できる。このデータを参考にして環境を整えるのだから、勘や経験を頼る必要がなくなる。データを蓄積して行くことで、過去の自分との比較や、他者と比較することも可能となる。
一方で、環境測定機器が普及するにつれて、正しいデータ取得が困難な製品等が散見されるようになってきている。本稿を参考にして、間違いのない環境測定機器選びをして欲しい。
1.温度湿度を正しく測定できるか?
環境測定機器が取得するデータの基本中の基本が温度と湿度だが、ここに思わぬ落とし穴が存在する。実は市販品のなかには、通風が不十分だったり、日除けを装備していない環境測定機器が存在している。それでは日射によりセンサー自体の温度が上がってしまい、正しい温度・湿度のデータを取得できない。環境測定機器の通風機能は充分か、また日除けを装備しているかを必ず確認するべきだ。
2.回線は4Gを選ぶべし!
現在は問題なく使えている3Gだが、早い通信事業社では2022年にはサービスが停止されることをご存知だろうか? 再来年に使えなくなってしまう環境測定機器に投資するのは考えものだ。必ず4G回線を使用した環境測定機器を選んで欲しい。
3.土壌センサ、水分センサについて
地下部の環境測定機器=土壌センサー・水分センサーは、地表から15cmまでを計測できる製品を選んで欲しい。地表から15cmというのは、土壌診断におけるサンプル採取法として推奨された値である。正しいセンサーを選んだうえで、設置方法にも配慮が必要である。
環境制御機器 製品一覧
ハウス内環境を見える化してくれる環境測定機器だが、普及するにつれて、正しいデータを取得するのが困難な製品も市場に散見されるようになっている。本記事を参考にして、正しいデータを取得できる環境測定機器を選んで欲しい。