「バイオスティミュラント」――直訳すると「生体刺激資材」。
植物に対する「非生物的ストレス」を和らげ、気候や土壌のコンディションに起因するダメージを軽減して、植物そのもを丈夫にする効果を持つ資材です。植物自体の状態を整える漢方薬的な働きをしてくれるため、肥料の効きを良くするという特徴を持っています。
作物は遺伝的に、種の時点で収穫時の最大収穫量が決まっています。
ところが、発芽時や苗の時期、開花時、結実期、収穫直前などに、病気や害虫、高温や低温、物理的な被害(非生物的ストレス)により、本来、収穫できるはずだった収量が減少していきます。これを軽減させることが、バイオスティミュラントの役割でなのです。
\バイオスティミュラントと農薬の違いは?/
農薬
生物的ストレスを緩和する。(病害虫から農薬を守る)
バイオスティミュラント
非生物的ストレスを緩和する。
肥料
植物に栄養を供給する。
バイオスティミュラント
植物栄養素の取り込みを高める。
土壌改良材
土壌を物理的、化学的、生物的に変化させる。
バイオスティミュラント
植物をより良い生理状態にする。
まだ認知度の低いバイオスティミュラントですが、2014年に世界の市場規模は1400億円に達しており、2021年には2900億円に拡大するともいわれています。近い将来、日本でも、今とは比較にならないほど、農業現場の多様なニーズに応えられるバイオスティミュラント製品がラインナップされることが期待されています。
注目のバイオスティミュラント