パッケージ資材の選び方

農作物を直販したり、加工・販売まで行う6次化を実現すれば、より大きな利益を得られる可能性がある。そのための必需品であるパッケージの選び方をご紹介しよう。

パッケージは商品の顔。機能性とイメージを大切に!


『パッケージ』というくくりは幅広いが、ここでは直販や6次化で使用するパッケージを想定して話を進めて行こう。そもそも何故パッケージが必要なのだろうか? 実際、直販においてはパッケージを使わない販売も可能だ。だが、最近特に話題になっているECサイトを使ったらどうだろう? 途端にパッケージの必要性が見えてくる。当たり前の話だが、パッケージは商品を直接包むために使う。

一方で、パッケージには多くの種類(材料)が存在している。例えば、ミニトマトのパッケージを見ても、定番は透明プラスチック製パッケージであるが、アメーラ等のフルーツトマトにはお洒落なカップ型が採用されている例が多い。またクラフト紙や紙袋タイプなども存在している。その選び方のポイントは後述する。

また、パッケージは単なる容器ではなく、商品の顔としても機能する。「パッケージが素敵だから、つい買ってしまった!」という経験をした方も少なくないことだろう。そのため、機能性を確保したうえで、自社製品のイメージと合致し、購買者の心をくすぐるようなパッケージを選びたい。

6次化の場合、パッケージを選ぶ前に少なからぬ投資を行っているはず。事前に決定しているブランドコンセプト等に立ち返りつつ、パッケージを選ぼう。


コンセプトに合った製品を選ぼう!


最初に確認しておくべきは、自社あるいはブランド、製品のコンセプトだ。材質や形状よりも前に、コンセプトに合致したパッケージを選ぶ、という考え方で始めると良い。

6次化やネット通販をするということは、商品そのものだけでなく、会社あるいはブランドを売ることと同義である。パッケージは単なる梱包資材ではない。会社やブランドのコンセプトに沿って、ロゴ、ウェブサイト、カタログなどなどを作るはずだ。それらの雰囲気とパッケージをマッチさせることで、より商品の魅力が増す。


販売形態にマッチした材質を選ぼう


パッケージには、ガラス、プラスチック、ビニール、ガラス、クラフト紙、ボール紙、紙袋など、様々な素材の製品が存在している。ガラスは最も高価だが耐久性・耐水性が極めて高く経年劣化しない。また高級感も特別なものがある。高価格帯のジャムやプリンで使ってみたい。筆者が利用するプリン専門店では、ガラス容器を料金に上乗せしておき、返却したら容器代(100円)を返金してくれる。次回来店の動機付けにもなる。

プラスチックは耐久性、耐水性がある割に安価だが、シールを貼ることでガラっと印象を変えることも可能。センス一つで価格の割に様々なテイストに仕上げることができる。クラフト紙は水には弱いが独特の素材が醸し出す温かさが魅力だ。各材質の特徴を把握して、製品を顧客のもとまで届けることができる機能を持ったパッケージを選ぼう。


プロに相談すべし


自身に適したパッケージをイメージできたら、次はプロに相談すると良いだろう。インターネットを開いてみれば分かるが、パッケージの種類は膨大である。同じような形状の容器でも厚さにより値段が変わったり、ちょっとしたデザイン違いで遥かに安価な製品があったりもする。そのなかから最適なパッケージを自力で選ぶのは困難だ。

また、既製品をベースにカスタマイズすることで、魅力的なパッケージを安価で提供できる業者も存在する。自身が望むパッケージを具体的にイメージできたらプロに相談する。それがベストだ。

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いかがだっただろうか? 今回は直販や6次化で使う『パッケージ』の選び方を説明した。ここに記したこと以外にも、もちろんコストも重要なポイントとなるだろう。そうした具体的な細部は、選び方のポイント3で示した。「プロに相談する」過程でクリアできるはずだ。

自社・ブランド・商品のコンセプトにマッチした素敵なパッケージを選ぶことができれば、商品の魅力は増し、より多くの顧客とできるようになるはずだ。楽しみながら選んでほしい。