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カニ殻由来のバイオスティミュラント素材
メーカーさま、農家さまに向けた商品を展開しています
低分子量キチンとは?
当社が開発したLMC (低分子量キチン Low Molecular Chitin) は、近年、ヨーロッパを中心に注目を浴びているバイオスティミュラント資材のひとつです。
LMCは、カニ殻に含まれるキチンを当社独自の技術で糖鎖を短くした天然由来の新素材です。
カニ殻は、古くから農業用資材として用いられており、植物の病害抑制効果があると言われてきました。
多くの研究により、その効果はカニ殻に含まれる食物繊維「キチン」によるものと判明しています。
しかし、カニ殻が自然環境中で分解され、効果を発揮できる長さのキチンになるには、数年間という長い時間が必要でした。
当社は、数十年におよぶキチン・キトサン研究で培った技術を駆使し、キチンの糖鎖を適度に短くすることで、すぐに効果を発揮できる形(LMC) にしました。
トマト苗をポットへ定植後、特定濃度で葉面散布を実施(2週間毎)。高温条件下での栽培で、無処理区とLMC処理区で下葉の黄化具合に違いが発生しました。
無処理区で枯れが発生する中、LMC処理区では黄化抑制傾向が見られました。特に500倍(60ppm)区、250倍(120ppm)区では黄化が少なく、緑のままでした。
散布以外が同条件下での違いであり、耐暑性が発揮されたと考えられます。
セロリの夏越栽培を実施しました。
無処理区では本来冬作物であるセロリは高温や過湿により生育不良となっていますが、LMC処理区では健全な生育を確認しました。
バイオスティミュラント効果により環境ストレス耐性を高めることで、劣悪環境下でも本来の生育に近づけることができました。
放線菌資材およびLMCを1回/月の頻度で灌注処理しました。
栽培終了後、根部の状態を確認しました。
無処理区ではネコブが爆ぜスポンジ状になっていますが、LMC併用区では新しい発根も確認できます。
放線菌などの微生物がLMCを食べることにより増殖し、キチン分解酵素を放出します。
キチンを体に持つ病原菌やセンチュウによる害が低減(センチュウ卵の不活性化による孵化率低下など)されたと考えられます。
継続的な使用により土壌微生物叢の改善が可能です。