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「種子から収穫まで護るホッコー農薬」をモットーに、安全で優れた品質の農薬を製造販売しています。
農業従事者の高齢化や後継者不足、農地の大規模化、農家の手取り所得向上など、農業における様々な課題のなかで、農薬散布の作業においても省力化・効率化が求められています。なかでも水稲除草剤は現在、粒剤、フロアブル剤、ジャンボ剤の3つの剤型が主流となっていますが、大きな圃場では田んぼの中に入る必要があります。さらにドローンの登場により新たに対応できる製剤が求められ、近年は脱炭素やSDGsなど持続可能な社会の構築も求められています。
そこで私たちは、田んぼの大小問わず、中に入らずに散布することができないだろうかと常に考えました。「体力を使わずに」「機械を使わず誰でも簡単に散布でき」「時間を掛けない」ことをモットーに開発を行ったのが、拡散性に優れた製剤である「楽粒(らくりゅう)」です。
楽粒(らくりゅう)は、農薬散布を「楽して、楽しく」するための独自製剤技術。界面活性剤を当社の独自処方で配合したことにより、拡散性に優れ、1ha圃場でも中に入らずに畦畔から散布することができます。さらに自然の風、水の流れなど自然の力も利用することで、より安定させることができました。除草剤の場合、時間とともに成分が水中に拡がり、土壌表面に処理層を形成して、除草効果を発揮させます。
楽粒の技術を活用して現在は水稲除草剤を販売しており、様々な分野での展開を考えています。将来は粒剤、ジャンボ剤、フロアブル剤に置き換わることができると期待しています。
楽粒は水面に触れると同時に界面活性作用が働き、水田表面のさざ波が消えて、水面を鏡のように整えます。その後、楽粒がゆっくり溶けて成分をすべるように隅々まで拡展させます。
散布された楽粒は水面に浮き、約30分で溶解します。この時間こそが成分をより遠くへ拡散させるため、あえてゆっくり溶ける処方にしています。
水口施用では、田面が露出しない程度に湛水して、藻などの浮遊物がないかを確認してから行います。水口を開け、入水しながら規定量の楽粒を水の流れに乗るように処理します。処理後、入水を2時間程度もしくは水深が3~5cm程度の湛水状態になるまで行います(ただし、オーバーフローしないように注意)。
楽粒は無人航空機にも対応。優れた拡散性で、圃場中央部を1往復するイメージで散布することができます。畦畔から約10mの緩衝距離を取ることで隣接圃場へのドリフトを防止します。飛行距離が短くなり、ドローンのバッテリー消耗を抑えることでより多くの水田に散布することが可能です。